母のウィッグのこと

母親は還暦を迎えた前後から頭頂部が薄くなっていることに悩んでいるようでした。
女の人は女性ホルモンの影響で閉経後に髪が細く薄くなるんですよね。
母も50歳半ばから薄くなってきたようです。
私はさほど薄くなっているようには思えなかったのですが、本人はいたく気にしているようでした。
そこで、ある日急に「ウィッグを買うことを決めた」と言い出しました。
よくお昼のテレビ番組のCMでやっているアデランスやアートネイチャーの部分的ウィッグが欲しいらしいのです。
早速近隣にショップがないか調べ、購入しに行ってきました。
話を聞くと、既製品のウィッグなら5万円ほどで買えるらしいです。
それでも私にとっては十分高額ですが。
髪色を自然になじませるための完全オーダーメードは50万円ほどかかるといいます。
それでも母はどうしても欲しいらしく「清水の舞台から飛び降りたよ」と言って購入しました。
数週間して出来上がったウィッグを手にした母はとても満足そうでした。
しかし、購入から1年経った現在、母はウィッグを付けていません。
理由を聞くと、メンテナンスが面倒だし、つけるとウィッグを気にしてしまって仕方ないからとのことです。
白髪が生えてきて、髪が太くなり頭頂部が目立たなくなったことも一因のようです。
今はどこにしまってあるのかわかりません。
とてももったいないですよね。
「人生最大の買い物の失敗だったよ」と話しています。